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🎓 レベル:標準 | 重要度:B(重要) 📎 前提:ルーティングの基礎

要点(BLUF)

なぜゲートウェイ冗長が要るのか

端末のデフォルトゲートウェイは1つ。物理ルータを2台用意しても、端末が向くIPは片方だけなので、そのルータが死ねば全端末が孤立します。FHRPは**「仮想のゲートウェイIP」を作り、実機が裏で持ち回る**ことで、端末から見たゲートウェイを不動にします。

graph TD
  PC["端末(GW=192.168.1.1 を見る)"]
  V["仮想IP 192.168.1.1(仮想MACを共有)"]
  R1["ルータ1(アクティブ・実IP .2)"]
  R2["ルータ2(スタンバイ・実IP .3)"]
  PC --> V
  V --> R1
  V -.->|"R1障害時に昇格"| R2

HSRPの仕組み

Router(config)# interface Gi0/0
Router(config-if)# ip address 192.168.1.2 255.255.255.0
Router(config-if)# standby 1 ip 192.168.1.1
Router(config-if)# standby 1 priority 110
Router(config-if)# standby 1 preempt

確認:

Router# show standby brief

切替時に端末側で何が起きるか

端末はゲートウェイの仮想MACをARPキャッシュに持っています。アクティブが切り替わっても仮想IPも仮想MACも同じなので、端末はARPし直す必要すらありません。これが「端末の設定・状態を変えずに冗長化できる」FHRPの肝です。

FHRPの種類

プロトコル標準特徴
HSRPCisco独自アクティブ/スタンバイ。CCNA中心
VRRP標準(RFC)HSRP相当の標準版。マルチベンダー
GLBPCisco独自複数ルータで負荷分散も行う

HSRP/VRRPは基本「1台が働き他は待機」。GLBPは待機側も同時に負荷を分担できる点が違います。

なぜ仮想MACまで共有するのか(設計の直観)

仮想IPだけ共有してMACが実機ごとに違うと、切替のたびに端末のARPキャッシュが古いMACを指し、再ARPまで通信が止まります。仮想MACも一緒に持ち回れば、L2から見てもゲートウェイは同一機器に見え、切替が端末に透過になります。「IPもMACも動かさない」ことで、上位(端末・TCP)に一切の変更を強いない——冗長化を透過にする設計判断です。

⚠️ よくある誤解

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