🗺️ このノートは 第4章「一貫性モデル」のハブ です。
第4章 ── 一貫性モデル
データを複製すると、必ず「どのコピーを読んでも同じに見えるか?」という問いが生まれます。一貫性モデルとは、システムが利用者に与える「読み書きの見え方の契約」です。強い契約(線形化可能性)は直観的ですが可用性・レイテンシを犠牲にし、弱い契約(結果整合性)は速くて落ちにくいが「古い値」を許す。この章は、強弱の連続体を地図化し、CAP・PACELCという有名な不可能性/トレードオフで「なぜ全部は手に入らないか」を定式化します。
一貫性は善悪ではなく選択です。「このデータはどこまで揃っている必要があるか」を、可用性・レイテンシと取引して決める——その判断軸を作る章です。
トピック一覧
- 一貫性モデルの地図 — 強一貫〜結果整合の連続体を俯瞰
- 線形化可能性と逐次一貫性 — 最も強い契約の正体
- CAP定理 — 分断時に一貫性か可用性か
- PACELC・結果整合性 — 分断が無い時もレイテンシと取引する
この章の位置づけ
- 前提は 論理時計(Lamportタイムスタンプ) の順序感覚と レプリケーション方式(同期/非同期・リーダー/リーダーレス)
- 「強一貫を作る」具体策が次章 第5章 合意 目次(合意)
- 弱い一貫性の実装は クォーラム(R+W>N)・ゴシップ・反エントロピー・故障検出(SWIM)