🎓 第1章:情報量とエントロピー
第1章 情報量とエントロピー
情報理論のすべての出発点です。「情報量」とは何かを 驚きの量 として定義し、その平均である エントロピー が不確かさの唯一の自然な尺度であることを見ます。さらに複数の確率変数に拡張(結合・条件付き・連鎖則)し、エントロピーの数理的性質(凸性・一様分布で最大)を押さえ、最後に「典型的な系列はほぼ 通り」という 漸近等分割性(AEP) へ。AEP はのちの情報源符号化定理(シャノンの情報源符号化定理)と通信路符号化定理(シャノンの通信路符号化定理)の数理的な土台になります。
トピック一覧
- 自己情報量とエントロピー — 基礎
- 結合・条件付きエントロピーと連鎖則 — 標準
- エントロピーの性質と最大エントロピー — 標準
- 漸近等分割性とAEP — 発展
この章の要点
- 自己情報量 :稀な事象ほど驚き(情報)が大きい。底2なら単位は bit、底 なら nat。
- エントロピー :平均の驚き=不確かさ。一様分布で最大、確定なら 0。
- 連鎖則:。条件づけは平均でエントロピーを増やさない()。
- AEP:長さ の系列の確率は に集中し、典型集合の要素数は 。これが「エントロピー=圧縮の限界」の正体。
関連章
- 第2章 相互情報量とダイバージェンス — エントロピーの差・隔たりへ拡張
- 第3章 情報源符号化 — AEP が符号化定理の限界を与える
- 統計:確率分布・期待値の基礎