🎓 第3章:情報源符号化
第3章 情報源符号化
「どこまで圧縮できるか」に答える章です。第1章のエントロピー・AEP(漸近等分割性とAEP)が、ここで 平均符号長の理論限界 として具体化します。一意に復号できる符号は Kraft 不等式を満たし、その最小の平均長がエントロピー——これがシャノンの情報源符号化定理。実際に最適符号を作るハフマン法、整数長の無駄を消す算術符号、確率を知らなくても圧縮できるユニバーサル符号(gzip の理論)まで、実装して動かしながら確かめます。
トピック一覧
- 無歪み符号化とKraft不等式 — 標準
- シャノンの情報源符号化定理 — 発展
- ハフマン符号 — 標準
- 算術符号とユニバーサル符号 — 発展
この章の要点
- Kraft 不等式 :一意復号可能な符号の符号長が満たす必要十分条件。シャノン符号長 は常に満たす。
- 情報源符号化定理:一意復号可能な符号の平均長 は 。ブロック化で に収束(実証済み)。
- ハフマン符号:与えられた確率に対する最適接頭符号。。
- 算術符号・ユニバーサル符号:系列全体を1つの数に符号化し整数丸めの無駄を償却。LZ は確率未知でも漸近最適。
関連章
- 第1章 情報量とエントロピー — AEP が圧縮限界の正体
- 第6章 連続情報量とレート歪み — 歪みを許す圧縮(非可逆)
- セキュリティ:暗号の実務/ネットワーク:実際の通信