🎓 第5章:誤り訂正符号
第5章 誤り訂正符号
シャノンの通信路符号化定理(シャノンの通信路符号化定理)は「容量未満なら誤りを0にできる符号が存在する」と保証しましたが、それは存在証明でした。この章では実際に作れる符号を扱います。鍵は符号語どうしのハミング距離——符号語を受信空間で十分離して配置すれば、少々のノイズで別の符号語に化けません。線形符号は生成行列・検査行列という線形代数で符号化と復号を一気に効率化し、ハミング符号は1ビット誤りをシンドロームで瞬時に訂正します。最後に、誤り検出の CRC から容量に肉薄する LDPC・ポーラ符号(5G で実用)まで俯瞰します。
トピック一覧
- 誤り検出と訂正の基礎 — 標準
- 線形符号とハミング符号 — 発展
- 代表的な符号の概観 — 標準
この章の要点
- ハミング距離・最小距離 : 個の誤りを検出、 個を訂正できる。
- 線形符号 :生成行列 で符号化、検査行列 で を確認。シンドローム が誤り位置を教える。
- ハミング(7,4):、全ての1ビット誤りをシンドローム復号で訂正(実証済み)。
- 代表的符号:CRC(検出)、リードソロモン(バースト訂正・Singleton 限界)、LDPC・ポーラ(容量に迫る・5G NR で実用)。
関連章
- 第4章 通信路符号化定理 — 容量という到達目標
- 第1章 エントロピー — 冗長度と情報量
- ネットワーク:実装・プロトコル/セキュリティ:暗号は別物(誤り訂正ではない)