🎓 第7章:品質管理
第7章 品質管理
第1〜6章で、フロー・在庫・能力・計画・サプライチェーンを数理で設計してきました。本章のテーマは品質——ただし扱うのは「品質をオペレーションズの意思決定としてどう運用・経済評価するか」です。統計的品質管理の確率理論( 管理限界の根拠、- 管理図の係数 の導出、p/c管理図、 の定義、OC曲線、生産者危険 /消費者危険 、信頼性・ワイブル)は、統計テキスト 品質管理 が網羅しています。本章はそれを再導出せず wikilink で譲り、OM 固有の「運用」と「経済」に集中します。
まず統計的工程管理(SPC)を運用ツールとして使います。ばらつきを偶然原因(避けられない・放置)と異常原因(突き止めて除去)に分け、- 管理図を標準係数( で )で引いて、 が に一致することを numpy で確認、第21群に注入した シフトを管理図が1群で検知することを示します。これは第2章の追跡信号(予測誤差の評価と追跡信号)と同じ管理図の思想——基準を作り、外れを検知し、原因に手を打つ、です。次に工程能力指数を改善意思決定として、能力 → 不良率 PPM → シグマ水準の対応を scipy.stats.norm で翻訳し、同じ でも中心ずれで が0.8・PPM が8198へ跳ねること、再センタリングがばらつき低減より安く効くことを実証します。最後にシックスシグマ(DMAIC・DPMO・=3.4 は1.5σシフトの約束)・品質コスト(PAF・1-10-100)・検査の経済性を扱い、全数 と無検査 の損益分岐 ()を境に全数か無検査に振る**デミングの「全数か無か」**を示します。
トピック一覧
- 統計的工程管理 — 標準(SPC=工程を監視して管理状態に保つ/偶然原因〔放置〕vs 異常原因〔除去〕・- 管理図 /〔・係数の導出は09-31へ、標準値で運用〕・ が に一致〔 で 代用〕・ウェスタンエレクトリック・ルール〔連/傾向/周期〕・第21群の シフトを1群で検知=追跡信号〔02-03〕と同じ運用・管理限界 vs 規格限界の混同/tampering を戒める)
- 工程能力指数 — 標準(〔ばらつきのみ〕・〔中心ずれ込み〕・定義は09-31へ/主役は能力→不良率PPM→シグマ水準〔〕の対応と中心ずれ vs ばらつき低減の判断・同 でも中心ずれで 0.800・PPM 63→8198・案A中心を戻す〔Cpk1.333・63PPM〕vs 案Bばらつき-20%〔Cpk1.0・1350PPM〕=再センタリングが安く効く〔同Cpkに変動低減で並べるにはσ40%減〕・→PPM対応表・管理状態と正規が前提)
- シックスシグマと検査設計 — 応用(シックスシグマ=マネジメント手法・DMAIC〔C=管理図〕・・=3.4 DPMO は1.5σシフト の約束〔シフト無は約2 ppb〕・DPMO表〔3σ=66807/4σ=6210/6σ=3.398〕・品質コスト PAF と1-10-100/検査の経済性=全数 vs 無検査 の損益分岐 〔=2,=100→2%〕で全数か無検査に振るデミングの all-or-none〔OC曲線・α/βは09-31へ〕・検査は品質を作らない〔工程で作り込む〕)
関連章
- 第2章 需要予測(予測誤差の評価と追跡信号 の追跡信号=予測の管理図。基準→検知→対応という管理図の運用思想は本章の SPC と同型。需要シフトの検知と工程シフトの検知は同じ枠組み)
- 第8章 制約理論とリーン(源流で品質を作り込む=検査でなく工程で。自働化〔ニンベンのついた自動化〕・ポカヨケ・アンドンで自工程の異常を即座に止める。1-10-100 の「1」を実装する章)
- 統計テキスト 品質管理(理論の本体= の根拠/係数 の導出/p・c管理図/ の定義と不良率の対応/OC曲線・生産者危険 ・消費者危険 /信頼性・指数・ワイブル・直列並列系。本章は運用・経済、09-31 は理論という分担。係数や の値は本章のコードで計算)
- 統計テキスト 第一種の過誤・第二種の過誤・検出力(2種類の誤りとトレードオフ・サンプルサイズ設計)(管理図の誤警報=第一種過誤、見逃し=第二種過誤。生産者危険 /消費者危険 の土台)
- 運営管理の品質管理・QC七つ道具・ISO の概論は 中小企業診断士テキスト も参照