🎓 第4章:分散減少法
第4章 分散減少法
モンテカルロの誤差は (収束率と誤差(√n則))。 を増やすのは力技で、100倍にして精度は10倍止まり。そこで収束の指数 は動かさず、係数 そのものを下げるのが分散減少法です。本章では5つの王道——対照変量・制御変量・層化・重点サンプリング・準モンテカルロ——を、それぞれ「同じ計算量で分散が何倍下がるか」を実測しながら学びます。重点サンプリングは稀少事象(信頼性・稀少事象シミュレーション)への、準モンテカルロは決定的な敷き詰めへの橋渡しです。
トピック一覧
- 対照変量法(アンチセティック) — 標準
- 制御変量法 — 標準
- 層化サンプリング — 標準
- 重点サンプリング — 発展
- 準モンテカルロ法 — 発展
- 共通乱数法(CRN) — 標準
この章の要点
- 対照変量: と の負の相関を使い、ペアの平均で分散を相殺。実測で約32倍減。
- 制御変量:期待値が既知の相関変数で推定を補正。最適係数で約55倍減。
- 層化:定義域を小区間に分け各区間から均等に引く。区間内の変動だけ残るので約94倍減。
- 重点サンプリング:確率の高い/重要な領域を厚く引き、尤度比で補正。稀少事象 で標準誤差80倍改善。
- 準モンテカルロ:乱数の代わりに低食い違い列(Sobol)で一様に敷き詰め、収束を より速く。
- 共通乱数法(CRN):複数構成の比較で同じ乱数を共有し、差の分散を相殺。2系比較で約10倍減。
関連章
- 第3章 収束率と誤差(√n則) — なぜ を下げたいか
- 第9章 信頼性・稀少事象シミュレーション — 重点サンプリングの本領
- 第6章 第6章 マルコフ連鎖モンテカルロ 目次 — 直接引けない分布への別アプローチ