🎓 第1章:因果推論の枠組み
第1章 因果推論の枠組み
因果推論の出発点です。「相関は因果ではない」を起点に、潜在結果で因果効果を定義し、DAG と d分離で因果構造を読み、バックドア基準で調整集合を選び、識別の仮定で「どんな条件なら観察データを因果と読めるか」を明確にします。一貫して識別(どんな仮定なら因果か)と推定(どう測るか)を分け、真の効果を仕込んだ擬似データで素朴な推定の当たり外れをコードで確かめます。
統計検定サイトの フィッシャーの3原則(統計・ランダム化)・重回帰分析(統計・調整)・条件付き確率・独立性・全確率の定理(統計・条件付き独立)が土台です。
トピック一覧
- 相関と因果の違い — 基礎・交絡とシンプソンの逆説。素朴な平均差が符号まで逆転する様子を擬似データで確かめる。
- 潜在結果モデル — 基礎・反事実 Y(1),Y(0) で因果効果を定義。ATE/ATT と「片方しか観測できない」根本問題。
- 因果ダイアグラムとd分離 — 基礎・DAGと鎖/分岐/合流点。d分離が予言する条件付き独立を数値で検証(コライダーの罠)。
- バックドア基準と識別 — 基礎・バックドアパスを塞ぐ調整集合の選び方。正しい調整は真値を当て、誤調整は外す。
- 識別の仮定 — 基礎・交換可能性/正値性/一致性/SUTVA。調整公式の導出と、正値性・SUTVA違反の破綻を実証。
学びの順序
01-01(なぜ素朴比較が壊れるか)→ 01-02(因果効果の厳密な定義)→ 01-03(構造を図にする)→ 01-04(何を調整すべきか)→ 01-05(因果と読むための仮定)の順に、概念から識別へ積み上がります。
関連章
- 第2章 ランダム化実験 — 設計で交換可能性を保証する(なぜRCTが黄金律か)
- 第3章 バックドア調整 — 識別した効果を回帰・傾向スコア・IPWで推定する(回帰による調整とその限界)
- 第7章 感度分析と落とし穴 — 未観測交絡・合流点・過剰調整への対処
- 統計:フィッシャーの3原則(ランダム化)・統計的因果推論・傾向スコア
- 因果推論テキスト 全体目次