🎓 第4章:多基準意思決定
第4章 多基準意思決定
ここまでは「利得」という1つのものさしで選んできました。しかし現実の意思決定は、コストと性能、収益と安全、短期と長期——複数の基準が衝突します。安いものは性能が低い、というトレードオフをどう捌くかがこの章のテーマです。
まず支配と許容性を多基準に拡張したパレート最適で、検討に値する案を絞ります。残った案から1つを選ぶには価値判断(重み)が要る——その重みを使って基準を1つの効用に束ねるのが多属性効用理論(MAUT)、重みそのものを一対比較から系統的に引き出すのが階層分析法(AHP) です。最後に、その重みが少し違ったら結論が変わるのかを感度分析で確かめます。「基準が複数あるとき、価値判断をどう明示して合理的に選ぶか」を体系化します。
トピック一覧
- 多目的問題とパレート最適 — 標準:トレードオフの可視化と非支配集合
- 多属性効用理論(MAUT) — 標準:基準を正規化して加重和で統合する
- 階層分析法(AHP) — 標準:一対比較行列と固有ベクトル・整合性
- 重み付けと感度分析 — 標準:重みの不確かさに対する結論の頑健性
関連章
- 第1章 — 支配と許容性:パレート最適は許容性の多基準版
- 第2章 — 期待効用と効用関数:MAUTは効用関数を多属性に拡張したもの
- 第9章 応用 — 投資判断・経営の意思決定で多基準評価を使う
- 意思決定分析・リスク分析 全体目次