decision analysis // 不確実性の下でどう選ぶか
意思決定分析
意思決定分析は、ひとことで言えば「結果が確率的にしか分からないとき、何を選ぶべきか」を扱う数理です。効用・リスク・情報の価値をどう測り、規範的に何を選ぶべきか、そして人が実際にどう選ぶか(行動)まで。投資・経営・リスクマネジメントの土台になります。
なぜ学ぶのか
- 不確実な選択を構造化できる。利得表・決定木・影響図で、複雑な決定を見える化します。
- リスク選好を数式にできる。効用関数・確実性等価で「どれだけリスクを嫌うか」を表現します。
- 情報の価値を値づけできる。EVPI/EVSI で「その調査にいくら払う価値があるか」を計算します。
こんな場面で役立つ
- 投資判断期待効用・リアルオプションで延期/撤退の価値を評価。
- リスク管理VaR/CVaR で下方リスクを測り対策を選ぶ。
- 経営シナリオ分析・トルネード図で意思決定の感度を把握。
- 行動プロスペクト理論・ナッジで実際の選択を理解・設計。
ここでは、効用関数・決定木・リスク測度を実際に計算し、確実性等価・EVPI・CVaRの整合性などが理論通りになるかを必ず数値で確かめる方針です。意思決定の枠組みから、期待効用・決定木と情報の価値・多基準・リスク測度・リアルオプション・行動意思決定までを、コピペで動く Python コードつきで全49ノートに体系化しました。各トピックのレベル(基礎/標準/発展)はバッジ表示。ゲーム理論は経営戦略サイト、オプション価格付けは金融工学サイトへ相互リンクしています。
カリキュラム(全9章)
目次・インデックス
第1章 ── 意思決定の枠組み
- 第1章 意思決定の枠組み 目次
- 意思決定問題の構造(行動・状態・結果・利得表) 基礎 必須
- 確実性・リスク・不確実性 基礎 必須
- 支配と許容性 標準
- 合理的意思決定のプロセス 基礎
- 影響図による決定の構造化 標準
第2章 ── 期待効用理論
- 第2章 期待効用理論 目次
- 期待値原理とその限界(サンクトペテルブルクの逆説) 基礎 必須
- 期待効用と効用関数 標準 必須
- リスク選好と効用の凹凸 標準 必須
- 確実性等価とリスクプレミアム 標準 必須
- 期待効用への反例(Allais・Ellsberg) 発展 必須
- 確率優越(一次・二次の確率支配) 発展
第3章 ── 決定木と情報の価値
- 第3章 決定木と情報の価値 目次
- 決定木と後ろ向き帰納 基礎 必須
- ベイズ更新と意思決定 標準 必須
- 完全情報の価値(EVPI) 標準 必須
- 標本情報の価値(EVSI) 発展 必須
第4章 ── 多基準意思決定
- 第4章 多基準意思決定 目次
- 多目的問題とパレート最適 標準 必須
- 多属性効用理論(MAUT) 標準 必須
- 階層分析法(AHP) 標準 必須
- 重み付けと感度分析 標準 必須
第5章 ── リスク測度とリスク管理
- 第5章 リスク測度とリスク管理 目次
- リスクの測り方(分散・下方リスク) 基礎 必須
- VaR(バリュー・アット・リスク) 標準 必須
- CVaR(期待ショートフォール) 発展 必須
- 整合的リスク測度の公理 発展 必須
第6章 ── 不確実性下の決定基準
- 第6章 不確実性下の決定基準 目次
- マクシミン・マクシマックス基準 基礎 必須
- ハーヴィッツ基準 標準
- ミニマックスリグレット基準 標準 必須
- ラプラス基準・基準の比較 標準 必須
第7章 ── リアルオプションと逐次決定
- 第7章 リアルオプションと逐次決定 目次
- リアルオプションの考え方 標準 必須
- 延期・拡大・撤退オプション 標準 必須
- 二項モデルによる評価 発展
- 逐次意思決定と動的計画 発展
第8章 ── 行動意思決定
- 第8章 行動意思決定 目次
- ヒューリスティクスとバイアス 基礎 必須
- プロスペクト理論 発展 必須
- フレーミング効果 標準 必須
- ナッジと選択アーキテクチャ 標準
第9章 ── 応用
- 第9章 応用 目次
- 投資・設備判断の意思決定 標準 必須
- 経営の意思決定とシナリオ分析 標準 必須
- リスクマネジメントの実務 標準 必須
- モンテカルロ・シミュレーションによるリスク分析 標準 必須