🎓 第2章:乱数生成
第2章 乱数生成
モンテカルロ法の燃料は乱数です。本章では「そもそも計算機でどう乱数を作るか(擬似乱数)」と「一様乱数を目的の分布に変換する技法」を体系化します。一様乱数さえ良質なら、逆関数法・棄却法・変数変換で任意の分布が作れる——この変換の引き出しが、以降の全章(モンテカルロ積分・分散減少・MCMC)の前提になります。すべてのコードで乱数シードを固定し、生成した分布の平均・分散を理論値と照合して正しさを確かめます。
トピック一覧
- 擬似乱数(線形合同法・メルセンヌツイスタ) — 標準
- 逆関数法 — 基礎
- 棄却法(受理・棄却サンプリング) — 標準
- 合成法・変数変換法 — 標準
- 代表的分布の生成(正規・指数・ポアソン) — 標準
この章の要点
- 擬似乱数:決定的な漸化式で「乱数らしい」列を作る。線形合同法(LCG)は単純だが周期と格子構造に注意。実用はメルセンヌツイスタや PCG。
- 逆関数法:累積分布 の逆像 で一様乱数を任意分布に変換。 が書ければ最速。
- 棄却法:包絡分布から提案し、確率 で受理。 が無くても使える。受理率は 。
- 変数変換:Box–Muller のように、一様乱数の関数として直接目的分布を作る。
- 代表分布:正規・指数・ポアソンなどは標準ライブラリで生成できるが、裏側の技法を理解しておく。
関連章
- 第1章 第1章 シミュレーションの基礎 目次 — 乱数で計算する正当化
- 第3章 第3章 モンテカルロ積分 目次 — 作った乱数で積分・期待値を推定
- 第6章 第6章 マルコフ連鎖モンテカルロ 目次 — 直接サンプルできない分布への発展
- 統計:確率分布の性質