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🎓 レベル:基礎 | 重要度:A(必須) 📎 土台:重回帰分析(統計・回帰)・内生性とは(バイアスの源の地図)

要点(BLUF)

1. パネルの構造と種類

データは yit,xity_{it}, x_{it}i=1,,Ni=1,\dots,N 個体、t=1,,Tt=1,\dots,T 時点)。

2. なぜパネルは内生性に強いか

モデルを yit=βxit+αi+uity_{it}=\beta x_{it}+\alpha_i+u_{it} と書きます。αi\alpha_i時間で変わらない個体固有効果(観測できない能力など)。クロスセクション(1時点)では αi\alpha_i が誤差に紛れ、xitx_{it} と相関すれば欠落変数バイアス(内生性とは(バイアスの源の地図))。

パネルなら、各個体の時間平均との差をとる(within変換)と αi\alpha_i が消えます:

yityˉi=β(xitxˉi)+(uituˉi)y_{it}-\bar y_i=\beta\,(x_{it}-\bar x_i)+(u_{it}-\bar u_i)

αi\alpha_i が左右から消えるので、αi\alpha_i がどれだけ xx と相関していてもバイアスが生じません。「個体を自分自身と比べる」ことで交絡を封じる——これがパネルの核心です。

flowchart LR
    A["クロスセクション(1時点)"] --> B["個体固有効果 α_i が誤差に紛れる → 偏る"]
    C["パネル(個体×時間)"] --> D["within変換で α_i を消す → 時間不変の交絡に頑健"]

3. 限界:消せるのは「時間不変」だけ

固定効果が消せるのは時間で変わらない交絡だけです。時間とともに変わる交絡(景気で能力評価が変わる等)や、xitx_{it}uitu_{it} の同時点での相関は残ります。また within 変換は時間内で変動しない変数(性別・出身地)の効果を推定できません(差をとると消えるため)。これらは操作変数(第3章)や動学パネル(動学パネルとGMM)で補います。

⚠️ よくある誤解・落とし穴

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