📊 対象級:1級 | 重要度:B(標準)
社会科学分野ハブ ── Phase 9
この分野の位置づけ
1級「統計応用」で社会科学を選択する受験者向けの固有手法ハブです。中心は**計量経済学(エコノメトリクス)**で、経済・社会データに特有の問題——内生性(説明変数と誤差の相関)、パネル構造(個体×時間)、非定常な時系列——への対処が主題になります。本テキストは体系化のため、選択分野にかかわらず4分野すべての基礎を押さえます。
- 土台は Phase 5 回帰・09-02 GLS・Phase 8 時系列:重回帰(重回帰分析)・一般化最小二乗法(ガウス・マルコフの定理とGLS)・時系列(時系列解析(定常性・ACF/PACF・AR・MA・ARMA・ARIMA))が前提。本章はこれらを経済データの文脈で拡張します。
- 3つの柱:(1) 内生性への対処(操作変数法・同時方程式)、(2) 特殊な被説明変数(質的選択・切断/打ち切り)、(3) データ構造の活用(パネル・非定常時系列)。
- 因果推論との接続:内生性の問題は統計的因果推論・傾向スコアと表裏一体(観察データから因果効果をどう取り出すか)。
- ⚠️ 範囲・配点は改訂されうるため要最新確認。典拠は 2015.5.8版出題範囲表(
curriculum/grade1_oyo_hani_reference.md)。
トピック一覧
- 操作変数法・同時方程式(2SLS) 内生性でOLSが偏るとき、操作変数・2SLSで一致推定
- 質的選択・切断回帰モデル プロビット/ロジット・トービット(切断/打ち切り)・標本選択
- パネルデータ分析 固定効果・変量効果・ハウスマン検定
- 計量時系列の発展(単位根・共和分・ARCH/GARCH) 単位根・見せかけの回帰・共和分・ARCH/GARCH
- 経済指数 ラスパイレス・パーシェ・フィッシャー指数/ジニ係数・ローレンツ曲線
共通・関連ドメイン
- 1級「統計応用」(Phase 9 目次) 統計応用ドメインの全体地図(共通+4分野)
- 回帰・線形モデル(Phase 5 目次) 回帰・線形モデル(重回帰・GLMの本体)
- 確率過程・時系列・応用(Phase 8 目次) 確率過程・時系列(ARIMA等の本体)
- ガウス・マルコフの定理とGLS OLSがBLUEになる条件と一般化最小二乗法(変量効果・系列相関の土台)
- 統計的因果推論・傾向スコア 内生性・因果効果推定との接続