確率過程・時系列・応用 ── Phase 8 目次
このドメインの位置づけ
このドメインは、これまでの「独立同分布(i.i.d.)データ」の枠を超えた従属データ・時間発展・応用解析を束ねます。Phase 4〜6 で固めた推定・検定・回帰・多変量の道具を、より現実的なデータ構造へ広げる位置づけです。
- データの取り方(08-01 標本調査法):母集団からどう標本を抽出するか(単純無作為・層化・クラスター・系統)。推定の精度は抽出設計で決まる。区間推定(母平均・母比率・母分散の信頼区間) の前提を「設計側」から問う分野。
- 時間に依存するデータ(08-02 時系列解析・08-03 確率過程):観測が時間で相関する世界。確率過程(マルコフ連鎖・ポアソン過程)が土台で、その上に時系列モデル(AR/MA/ARMA/ARIMA)が乗る。
- 応用解析(08-04 生存時間解析・08-05 欠測・EM・08-06 リサンプリング):打ち切りを含む生存時間、欠測データの扱い、計算機による分布の近似(ブートストラップ)。1級応用(特に医薬・社会科学)で頻出。
具体的な級と比重は次の通り(※目安・年度依存は要最新確認)。
- 関わる級:2級(標本調査法の基礎)・準1級(時系列・確率過程・生存時間・ブートストラップ)・1級(確率過程・時系列の理論、EM、漸近)。
- 出題比重の目安:準1級では時系列(自己相関・AR・定常性)と確率過程(マルコフ連鎖)が頻出。2級は標本調査法の用語と長所短所。1級は記述式で確率過程・時系列の理論、応用分野で生存時間・欠測。
- 前提とするドメイン:推定・仮説検定(Phase 4 目次)(推定・仮説検定)── 標本調査・ブートストラップは推定の応用。回帰・線形モデル(Phase 5 目次)(回帰)── 時系列・Cox回帰の土台。確率(Phase 2 目次)(確率)── 確率過程は条件付き確率・分布の積み重ね。ベイズ統計・実験計画(Phase 7 目次)(ベイズ)── MCMC はマルコフ連鎖の応用。
- 土台になる先:Phase 9(1級応用)── 計量経済(時系列・パネル)、医薬生物学(生存時間・欠測)がここを直接応用する。
トピック一覧
- 標本調査法(2級・準1級)── 母集団からの抽出設計。単純無作為・層化・クラスター・系統抽出と各推定量
- 時系列解析(定常性・ACF/PACF・AR・MA・ARMA・ARIMA)(準1級・1級)── 定常性・自己相関、AR・MA・ARMA・ARIMA モデル
- 確率過程(マルコフ連鎖・ポアソン過程)(準1級・1級)── マルコフ連鎖(推移確率・定常分布)・ポアソン過程
- 生存時間解析(準1級・1級)── 打ち切り・生存関数・ハザード、カプラン・マイヤー法、Cox 比例ハザードモデル
- 欠測データ・EMアルゴリズム(1級)── 欠測機構(MCAR/MAR/MNAR)と不完全データの最尤推定。EMアルゴリズム(Eステップ・Mステップ・単調増加)
- ブートストラップ・ジャックナイフ(準1級・1級)── 経験分布からの再標本抽出で標準誤差・バイアス・信頼区間を計算機近似
未作成(カリキュラム上このドメインに残るトピック)
- (このドメインのトピックはすべて作成済み。Phase 8 完成)
関連ドメイン
- 推定・仮説検定(Phase 4 目次)(推定・仮説検定)── 標本調査・リサンプリングは推定の応用
- 回帰・線形モデル(Phase 5 目次)(回帰・線形モデル)── 時系列・Cox回帰の土台
- 確率(Phase 2 目次)(確率)── 確率過程の基礎(条件付き確率・分布)
- ベイズ統計・実験計画(Phase 7 目次)(ベイズ統計・実験計画)── MCMC(07-07)はマルコフ連鎖の応用