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この章のねらい
マクロ・金融の経済時系列はトレンドを持って非定常に動く(単位根)ことが多い。これを無造作に回帰すると、無関係な系列どうしが「有意」に見える見せかけの回帰が起きます。本章は、この罠の診断(単位根検定)と正しい扱い(差分・共和分)に集中します。
定常性・自己相関・VARの基礎は時系列分析(定常性と自己相関・VAR(ベクトル自己回帰))へ引用。ここでは単位根・見せかけの回帰・共和分という計量経済固有の論点だけを扱います。
トピック一覧
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単位根と見せかけの回帰 単位根(非定常)の系列を回帰すると、無関係でも高いと有意な値が出る。擬似データで見せかけの回帰の頻度を実証し、差分で消えることを確かめる。
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単位根検定(ADF) 系列が単位根を持つか(非定常か)を判定するADF検定。帰無仮説・対立仮説の向き、検出力の低さ、トレンド項の扱いなど、実務での使い方を整理する。
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共和分とVECM 個々は非定常でも線形結合が定常になる共和分(長期均衡)。差分で消える長期情報を保つVECMの考え方を、時系列分析の共和分ノートへ接続して計量の文脈で。
前後のつながり
- 土台(引用):ランダムウォークと単位根・共和分と誤差修正モデル(VECM)・VAR(ベクトル自己回帰)(時系列分析)
- 前章:系列相関と一般化最小二乗(定常な誤差の相関=標準誤差の問題との対比)
- 次章へ:離散選択と制限従属変数 目次(被説明変数が質的・制限される場合へ)
- 最上位ハブ:計量経済学 全体目次