network science // 関係のデータを読み解く
ネットワーク科学
ネットワーク科学は、ひとことで言えば「関係そのもの」をデータとして扱う数理です。人・論文・サーバ・神経細胞 — ノードとエッジのつながりから、誰が重要か(中心性)・どこに集団があるか(コミュニティ)・どう広がるか(拡散)を読み解きます。あらゆる複雑系に共通する言語です。
なぜ学ぶのか
- つながりから重要度が分かる。中心性で「誰がハブか・誰が情報の通り道か」を定量化できます。
- 集団構造と広がりを掴める。コミュニティ検出で隠れた集団を、拡散モデルで流行・口コミの伝わり方を捉えます。
- 基準と比べられる。ER・スモールワールド・スケールフリーが比較の基準を与え、実ネットワークの特異さが見えます。
こんな場面で役立つ
- ソーシャル影響力のある人・コミュニティ・情報拡散を分析。
- インフラ交通・電力網のロバスト性と障害の波及を評価。
- 推薦二部グラフ・協調フィルタリングの構造を読む。
- 生命・引用相互作用・引用ネットワークの構造を解析。
ここでは、ER・BA などのモデルや実ネットワークを自分で生成し、中心性・モジュラリティ・相転移などが理論通りに現れるかを必ず数値で確かめる方針です。グラフの基礎から、中心性・コミュニティ検出・ランダムグラフモデル・拡散ダイナミクス・ロバスト性・スペクトルまでを、コピペで動く Python(networkx)つきで全43ノートに体系化しました。各トピックのレベル(基礎/標準/発展)はバッジ表示。最大流・最短路などのフロー最適化は数理最適化サイト、GNN・クラスタリングは機械学習サイトへ相互リンクしています。
カリキュラム(全8章)
目次・インデックス
第1章 ── グラフの基礎
第2章 ── ネットワーク指標
- ネットワーク指標 目次 標準 必須
- 次数中心性と次数分布 基礎 必須
- 近接中心性・媒介中心性 標準 必須
- 固有ベクトル中心性とPageRank 発展 必須
- クラスタ係数と推移性 標準 必須
- 距離・直径・平均路長 標準
- 強い紐帯・弱い紐帯と橋 標準 必須
第3章 ── コミュニティ構造
- コミュニティ構造 目次 標準 必須
- コミュニティ検出とは 基礎 必須
- モジュラリティ最大化 標準 必須
- Louvain法・Leiden法 標準 必須
- コアペリフェリ構造・assortativity 発展
第4章 ── ランダムグラフモデル
- ランダムグラフモデル 目次 標準 必須
- Erdős–Rényiランダムグラフ 標準 必須
- スモールワールド(Watts–Strogatz) 標準 必須
- スケールフリー(Barabási–Albert) 発展 必須
- configurationモデル・次数保存ヌルモデル 発展
第5章 ── ネットワーク上のダイナミクス
- ネットワーク上のダイナミクス 目次 標準 必須
- 拡散と感染症モデル(SI・SIS・SIR) 標準 必須
- 閾値モデル・情報カスケード 標準 必須
- 影響最大化(貪欲法・劣モジュラ性) 発展 必須
- ランダムウォークと拡散の数理 発展 必須
第6章 ── ロバスト性とスペクトル
- ロバスト性とスペクトル 目次 発展 必須
- パーコレーションと連結性の相転移 発展 必須
- 攻撃耐性とロバスト性 標準 必須
- グラフラプラシアンとスペクトル 発展 必須
- スペクトルクラスタリング 発展 必須
第7章 ── 時間・多層・二部ネットワーク
- 時間・多層・二部ネットワーク 目次 標準 必須
- 時間発展ネットワーク(temporal) 標準 必須
- 多層・多重ネットワーク(multilayer) 発展
- 二部ネットワークと射影 標準 必須
第8章 ── 応用と実データ解析
- 応用と実データ解析 目次 標準 必須
- リンク予測 標準 必須
- ネットワークの可視化 基礎
- 実ネットワークの解析事例 標準 必須
- 推薦システムとネットワーク 標準 必須